本当にあった、ザ・ゴールの世界

ある企業の工場を診断したときの話です。

生産データを分析して、
各工程の機器ごとに稼働率を求めました。

すると、ある工程の機器だけが、
他とくらべて明らかに高い稼働率であることがわかりました。

この機器は、全体工程の中では、メインの加工工程ではなく、
補助的な作業を受け持っているものです。

数年前に、処理能力の高い最新鋭機を入れたとのことでした。

明らかに他より高い、というより、
オーバーフローに近い状態にあることを指摘すると、
最近、この機器のまわりに仕掛品や消耗品が滞留しがちとのこと。

グラフ化された各工程の稼働率を見て、
この機器が工場全体のボトルネックになっていることが
はっきりと認識されました。

処理能力が高い最新鋭機がボトルネックになるとは、
まさに、ザ・ゴールの世界・・・。

現在、この工場では、工程の見直しに着手しており、
一部の製品はこの機器による自動処理ではなく、
人手による処理を検討中です。

ところで、工場の生産性や物流を分析する際には、
何を変数とするかを考えるのが重要です。

企業側や生産現場で、製品や部品の金額や数量、重量などを
把握しているとしても、それらの数値そのままでは、
目的とする分析には適さないことがよくあります。

たとえば、大きさが異なる多種多様な製品を扱っている場合は、
生産数量を使っても工場内の物流量は分析できません。

そのような場合は、各製品の数慮を
コンテナやパレットなどに換算して計算するのが有効です。

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