構造計算書偽造を考える・・・

マンションの構造計算書偽造が大問題になっている。今、渦中にいるのは、下請の構造設計事務所だ。しかし、この事務所は、元請の設計事務所から構造計算を下請したに過ぎない。この事務所が独自の判断で偽造したとは考えられない。デベロッパーと元請設計事務所が何らかの形で関与していると考えるのが自然だ。法律上の建築士の責任という意味では、下請の構造設計事務所とともに申請上の設計者である意匠設計者の責任も追及されることになるのではないか。ワイドショーなどで、施工会社も構造計算書の偽造に気付くのでは?との意見があるが、現実には、これは難しいだろう。施工会社が、建築確認済みの構造設計を疑うことはないだろう。今回の問題がどのような形で決着されるか見守りたい。全て建て替えることになれば、大変な費用と時間がかかる。今の状態で耐震診断をして必要に応じて耐震補強を施すということも考えられる。しかし、マンションで大規模な耐震補強工事は困難だ。分譲済みの住戸の中に、耐震壁を追加したり、外部に鉄骨のフレームを組むようなことをしたら、住居として成り立たなくなってしまうからだ。ちなみに、既存のマンションやビルの中には、現行の耐震基準を満たしていないものが多数存在する。もし大地震が来たら、こちらの方が大問題だ。

この記事へのコメント

素人
2005年11月21日 07:11
勉強になりました。有難うございます。
私、八王子の欠陥マンションのときの下記の読売の記事を思い出しましたが、あれは偽造だったんですかね。でも、逮捕者でていないし、法律違反じゃないのですか?

http://www.asyura2.com/0406/bd37/msg/1042.html

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